雑感あれこれ

20代のOLもちこの雑感を記すブログ。

【海外ドラマ】HANNIBAL

 

    あれは確か、『悪党に粛清を』(2015)のプロモで彼が来日した時だったか。

「なんじゃこりゃ!? なんとイケメンな!!!」

と私の胸を貫いたのが、本作でハンニバル・レクターを演じるマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)だった。その頃から彼の演技を見てみたいなあと思っていたので、夏休みを良い機会に『HANNIBAL』(2013-2015、NBC制作)をぶっ通しで見ていました。

 因みに彼の第一印象は、

岡野昭仁(ポルノのボーカル)、プーチンに並ぶイケオジがいらっしゃった!!!!」

(我ながら、いずれも爬虫類系の顔立ちなのが気になるところ。) 

 

 まあ、そんなことはさておいて。

 海外ドラマというものは、とにかく、長い。

 昔『HEROES』(マシ・オカが出てたアレ)で挫折してからというものの、海外ドラマをめっきり見なくなってしまっていた私。本作も例に漏れず敬遠していたのだが、このドラマ、どうやらシーズン3で打ち切りが決まっているらしい。そして本国アメリカでは既にフィナーレを迎えている。その情報に、やっとこさ私の重い腰が上がったというわけ。でも視聴のきっかけが「イケオジマッツ」と「打ち切り」って、ハンニバルシリーズのファンからしてみればめちゃくちゃ邪だね……。

    以下、スターチャンネル公式HP(http://www.star-ch.jp/hannibal/)から概要。

表の顔は紳士的で完璧主義の精神科医。その裏の顔は冷酷なサイコパス…。映画 『羊たちの沈黙』('91)で世界的人気を博したトマス・ハリスのサスペンス小説“ハンニバル・レクター”シリーズにインスパイアされたTVドラマシリーズが遂に完結!レクターの誕生秘話を描く「ハンニバル・ライジング」から、レクターがFBI捜査官ウィル・グレアムに逮捕される「レッド・ドラゴン」までの空白を埋める、オリジナルストーリーである本作は、一流精神科医として名声を博すレクターが、連続女性誘拐殺人事件の捜査でFBIに協力しながら本性を覗かせていく姿を、宿敵である天才プロファイラー、ウィルとの息を呑む駆け引きを通じて浮き彫りにしていく。脚本を原作者であるトマス・ハリスが監修し、シーズンごとに「フランス料理」「懐石料理」・・・と料理のコース名を各話のタイトルに付けるなど、人食い殺人鬼レクター独自の美学が徹底して全編に彩られている。

 物語そのものについての言及は次に回すとして、この作品を一言で表すなら

「冗長だけど面白い」

「グロいのに美しい」

 毎回起こる殺人事件を除いて、物語は殆どが人物間のかけひき/対話で進むのだけれど、それがまた哲学的というか、寓意オンパレードなやりとりばかり。だから全体を通しての「派手さ」というものはあまりない。おそらく「やりとりそのものの妙を楽しむドラマ」なので、彼等のキャラ、その関係性が掴めるまでは苦しさを感じてしまったかも。それを乗り越えれば、言葉一つ一つの解釈が楽しいんだけどね。

 また、毎回の事件がとてもショッキング。1話では鹿の角に刺された死体、2話ではキノコの肥料にされた人間などどれをとっても「グロい」……。ただ、それら殺害現場はまるで美術品のようにとことん「美しく」作られている。おそらく美術スタッフの拘りなんだろうな。特にこのドラマでは殺人のプロファイルとレクター博士のお料理が交互に映し出されるという手法がよく取られるのだけど(ex.「肺が切り取られてる!」というプロファイル→その頃ハンニバルが肺を使ったお料理中……)、ハンニバル(マッツ)の華麗な手さばき、出来上がった華やかな料理には、恐ろしさと美しさが共存している。

 とまあ、こんな感じで久しぶりにはまりこんで見た海外ドラマでした。マッツ目当てに見始めたけど、もう一人の中心人物ウィル・グレアム役のヒュー・ダンシー(Hugh Dancy)もめちゃくちゃイケメン。このウィルとレクターに関して思うところは期を改めて。

 因みにあまりにもハマってしまい、「ほんとのところは何て言ってるの?英字幕で見たい!吹き替えでもなく日本語字幕でもなく生の状態を!」とUK版のDVDまで購入してしまいました。英語なんて全然できなかったのにね……本気出せばわかるもんだね……。

 ああ、沼は深いよ。

中二病をくすぐるパッケージがすき